コーヒーが必要な日

今日は1日眠かった。確かに昨日「ハリウッドザコシショウ」の動画を見すぎてしまったが、そんなに夜遅くなったわけではない。やはり電車で座れなかったことが大きかった。10分でも寝るとだいぶ変わるのに。そう思いながら眠気眼の私は月初朝礼に向かう。あまり頭に入らない代表の話を頭揺らしながら聞いた。

代表の話はここ最近の世間を騒がすニュースについて。日大アメフト部の危険タックル事件、森友加計問題、米朝首脳会談とビッグニュース目白押し。目まぐるしくてフィクションのようだ、このうちのどれかは映画か本になるだろうと語るのも、おおいに頷ける。特にトランプと金正恩の話題は事欠かない。「あれ、昨日まで会談中止じゃなかった?」とか「めっちゃディスってなかった、アメリカのこと。今日はほめてますやん」とテレビにむかって何度かツッコんだ。ただ実際問題、これらはまるでショーのようだと感じる人は多いだろう。同期の一人が「今の日本では、主張することが一種のショーである。」と言っていたが、その通りだと思う。SNSではガセ情報が飛び交い、真剣に議論するのもバカらしい。特に変動することのないデモ活動は暇な老人たちの青春ごっこのようだ。だからこそわたしや同期や恋のような「現代の」若者が、学生運動が盛んであった当時の生活に憧れるし、その気分を味わいたいと本を読む。わかりきった構図の中に自分がたやすく当てはまることも造作ない。

朝礼が終わり席に着く。やはりまだ眠いのでどうにかしなければいけないな、と思う。1日中眠いとき、その眠気を覚ますのに一番いい方法はコーヒーだろう。そんなコーヒーにまつわる面白い記事があった。

 

『コーヒー戦国時代に突入 京都、新規店VS地場店』

 

コーヒー戦国時代という興味を引くワード。京都新聞は基本的にLINEから通知が売るようになっているが、この記事はすぐさま開いた。

 

関西初出店のコーヒー専門店が、京都市内に続々と進出している。独自の製法による味わいや店づくりを売りに、コーヒー愛好者が国内で最も多いとされる市民や、観光客の取り込みを図る。迎え撃つ地場のチェーン店も、新たな商品や業態を展開。古都がにわかに「コーヒー激戦区」となっている。

 

コーヒー消費量日本一の町京都。ちなみにパンも1位だが、確かにカフェや喫茶店の量は半端ではない。街の至る所に店があり、なんだかんだ潰れずに長い間店を構えている。ここでは小川コーヒーや前田コーヒーを挙げているが、ちっさいながらいい味の店は山ほどある。逆に、最近入ってきた全国チェーンで私が見たものは、ブルーボトルコーヒーだ。ほんとに初見だったので、その鮮やかな水色のボトルが描かれた、べた塗りのロゴマークは「新しくてかっこいい」と感じた。南禅寺に表れたその店の前は、長蛇の列。外国人観顧客も並んでいて、最先端を感じさせた。一方で、記事にある通りにほんとに争っているのか、と聞かれると、たぶん違うだろう。同じパイを取り合っているというよりかは、あふれんばかりの外国人目当てである大手チェーンと、近畿圏から集まった日本人も狙える地場店と、すみわけがされている気がする。いじれにせよ京都のコーヒー店が蹂躙されることはなさそうだし、盛り上がるのであれば歓迎したいところである。